
なぜ物価が高騰しているの?いつまで続く?物価高騰に備える対策
2023.04.06
2023.04.10
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凸版印刷株式会社
食料品や日用品といった普段の生活に欠かせない商品の値上げが続き、月々の出費の多さに困っている方も多いのではないでしょうか。物価高騰が続いていますが、少しでも出費を抑え、家計を少しでもよい状態でキープしたいものです。今回は、物価高騰がなぜ起こるのかを含め、物価高騰の背景と今日からできる対策を解説します。
まずは、なぜ物価が高騰しているのか、原因を解説します。
円安が物価高騰につながるのは、日本が多くの食品や製品を輸入に頼っていることが理由です。円安のなかで資源を確保しようとすると、どうしても輸入コストがかさみます。その分販売価格を上げないと利益が確保できないため、結果的に物価高騰が起きます。
このように、円の価値は物価に大きく影響する要素です。2023年3月現在も1ドル130円台で推移しており、円安はまだ続いています。
2023年現在も、多くの産業で資源価格の上昇が製品価格に転嫁されており、値上げラッシュともいわれています。特に石油・石炭産業や鋼鉄は価格変動が著しく、物価高騰の一因ともいえます。
円安や資源価格の高騰は、その先の物価高騰につながる大きな要因であることがわかります。では、そもそも円安や資源価格の高騰はなぜ起きているのでしょうか。
人口の増加にともない必要な資源は増えていきますが、実際には資源の供給が追いついておらず、結果として物価高騰につながっています。
しかし、ロシアがウクライナ侵攻を開始したことで、欧米諸国をはじめとする国際社会が相次いで経済制裁を与えました。制裁のなかにあったのが、ロシアからの石油やガスなどの輸入を禁止・制限するというものです。
ロシアは外貨を調達する手段を制限されて痛手となりましたが、今まで輸入していた国としても資源の供給が追いつかず、より物価高騰を進行させる一端となったのも事実です。
こうした2か国の金融政策の違いにより、日米の金利差が拡大して円安が進行する結果となりました。前述の輸入コストの増大につながり、物価高騰が進む結果となっています。
また、資源産地の気候変動など予期せぬ原因で物価高騰が引き起こされることもあります。
では、物価高騰が落ち着く見通しは立っているのでしょうか。専門家の間では、物価の上昇は2023年にペースダウンするといわれていますが、まだはっきりと決まったわけではありません。
原材料価格や円安の状況によっては、物価高騰はまだこの先も続く可能性があります。そのため、個人でできる物価高騰への対策を練り、少しでも家計をキープできるように心がけることが大切です。
ここでは物価高騰に備えて個人でできる節約術を紹介します。
また、長年使っている古い家電製品を買い替えるのもおすすめです。最新家電は省エネ性能に優れており、古い家電製品よりも光熱費が安く済むこともあります。家電の購入に数万~10万円以上の出費になりますが、長期的に見るとお得になることも多いのでおすすめです。
スマホ代を安く抑えるなら、格安SIMを検討してみるとよいでしょう。スマホや格安SIMは、新規利用や他社からの乗り換えなどでキャンペーンを行っていることが多く、契約時の出費も抑えられます。
生命保険や医療保険などの保険料は、自分や家族にとって本当に必要な保障のみに絞ることが大事です。また、保険も年々進化しており、超高齢社会を見越して新しい保障プランを打ち出している会社も数多くあります。ファイナンシャルプランナーなどの専門家と相談しながら、最新の保険に入り直すことで出費を抑え、より手厚い保障に変えられる可能性があります。
食材や日用品を必要な分だけ、よりお得に買いたい方には「未来のチラシ®」がおすすめです。購入したい商品のお得な情報が手に入り、今よりもさらに効率よく買い物できます。
物価高騰は今すぐ解消できる問題ではないため、物価高騰に負けない家計プランを作っていくことが重要です。まずは水道光熱費や固定費、食費を見直して、家計をより健全に保っていきましょう。
なぜ物価が高騰している?

円安によって輸入コストが増加している
ここ最近は円安が加速しており、それが物価高騰の原因のひとつとされています。2022年の年初では1ドル115円前後でしたが、その後一気に円安が進行。2022年6月ごろは130円台に、10月には一時150円台まで円安が進みました。円安が物価高騰につながるのは、日本が多くの食品や製品を輸入に頼っていることが理由です。円安のなかで資源を確保しようとすると、どうしても輸入コストがかさみます。その分販売価格を上げないと利益が確保できないため、結果的に物価高騰が起きます。
このように、円の価値は物価に大きく影響する要素です。2023年3月現在も1ドル130円台で推移しており、円安はまだ続いています。
資源の価格が高騰している
製品の材料価格も高騰していますが、同じように加工や輸送に必要な資源の価格も高騰しているのも理由のひとつです。製品の材料を工場に運んでくるだけでも輸送コストがかかります。あらゆる工程でエネルギーが必要となり、必然的にコストも上がってしまうのです。2023年現在も、多くの産業で資源価格の上昇が製品価格に転嫁されており、値上げラッシュともいわれています。特に石油・石炭産業や鋼鉄は価格変動が著しく、物価高騰の一因ともいえます。
物価高騰の根本的な原因は?

人口増加による需要増の影響
日本国内の報道では、少子化や地域の過疎化といった人口減少に関するニュースが多く見られます。しかし、世界的に見ると人口は年々増えており、エネルギーやその他の資源の需要はどんどん高まっているのが現状です。人口の増加にともない必要な資源は増えていきますが、実際には資源の供給が追いついておらず、結果として物価高騰につながっています。
ロシア・ウクライナ情勢の影響
2022年に急激に悪化したロシア・ウクライナ情勢も要因のひとつです。ロシアは、もともと天然資源を豊富に有している大国。以前よりロシアから資源を輸入してエネルギーを賄っていた国が多くあります。しかし、ロシアがウクライナ侵攻を開始したことで、欧米諸国をはじめとする国際社会が相次いで経済制裁を与えました。制裁のなかにあったのが、ロシアからの石油やガスなどの輸入を禁止・制限するというものです。
ロシアは外貨を調達する手段を制限されて痛手となりましたが、今まで輸入していた国としても資源の供給が追いつかず、より物価高騰を進行させる一端となったのも事実です。
日米の異なる金融政策によるもの
日本とアメリカの金融政策の違いも物価高騰の要因といえます。アメリカはコロナ禍を経て、インフレを防ぐために金利を上げる金融政策を打ち出しました。一方の日本は金融緩和を行っており、金利を下げている状態です。こうした2か国の金融政策の違いにより、日米の金利差が拡大して円安が進行する結果となりました。前述の輸入コストの増大につながり、物価高騰が進む結果となっています。
コロナや気候変動など突発的な原因
世界中で流行した新型コロナウイルスの影響も無視できません。新型コロナウイルスの感染拡大によって、半導体の生産工場が一時ストップしたり、物流が混乱したりといった事態は今も続いています。特に近頃は半導体不足によって家電製品の生産が間に合わないなど、日常生活にも深刻な影響が出ています。また、資源産地の気候変動など予期せぬ原因で物価高騰が引き起こされることもあります。
物価の高騰はいつまで続く?今後の見通しは?

原材料価格や円安の状況によっては、物価高騰はまだこの先も続く可能性があります。そのため、個人でできる物価高騰への対策を練り、少しでも家計をキープできるように心がけることが大切です。
物価高騰に備えるには?毎日の暮らしでできる節約術
相次ぐ物価高騰に備えるには、普段からの小さな積み重ねが大切です。ここでは物価高騰に備えて個人でできる節約術を紹介します。
水道光熱費を節約する
まず見直したいのが水道光熱費の価格です。方法として、今よりも使用料金が安い電力会社に乗り換える、水の量が調節できる節水シャワーヘッドを使うなど、取り入れやすい部分から手を付けてみてください。また、長年使っている古い家電製品を買い替えるのもおすすめです。最新家電は省エネ性能に優れており、古い家電製品よりも光熱費が安く済むこともあります。家電の購入に数万~10万円以上の出費になりますが、長期的に見るとお得になることも多いのでおすすめです。
固定費を見直す
スマホ代や保険料といった固定費を見直すことも重要です。毎月口座引き落としで何気なく出費しているものも、改めて見直せばより安く済ませられることもあります。スマホ代を安く抑えるなら、格安SIMを検討してみるとよいでしょう。スマホや格安SIMは、新規利用や他社からの乗り換えなどでキャンペーンを行っていることが多く、契約時の出費も抑えられます。
生命保険や医療保険などの保険料は、自分や家族にとって本当に必要な保障のみに絞ることが大事です。また、保険も年々進化しており、超高齢社会を見越して新しい保障プランを打ち出している会社も数多くあります。ファイナンシャルプランナーなどの専門家と相談しながら、最新の保険に入り直すことで出費を抑え、より手厚い保障に変えられる可能性があります。
食費を節約する
食費を抑えるには、コンビニでの買い物を減らす、事前に買うものを決めてからスーパーに行くなど、日々の習慣そのものを見直すことが大切です。また、食べきれる分だけ買うといったフードロスを減らすことも効果的です。食材や日用品を必要な分だけ、よりお得に買いたい方には「未来のチラシ®」がおすすめです。購入したい商品のお得な情報が手に入り、今よりもさらに効率よく買い物できます。
まとめ
近年続く物価高騰には、国際情勢なども含めてさまざまな要因が絡んでいます。近々物価高騰の流れもペースダウンするともいわれていますが、現在も多くの製品で値上げが続いており、すでに家計が苦しくなっている方も多いのではないでしょうか。物価高騰は今すぐ解消できる問題ではないため、物価高騰に負けない家計プランを作っていくことが重要です。まずは水道光熱費や固定費、食費を見直して、家計をより健全に保っていきましょう。