「プライベートブランド（PB）」という言葉、最近ニュースなどで耳にする機会が増えた方も多いのではないでしょうか？
PBとは、ある企業や店舗が自社ブランドで商品を製造し、販売する商品群のことを指します。

PB商品の最近の傾向と流行

近年、PB商品がますます普及しています。
物価高や不況などの影響から、安価で高品質な商品が求められるようになり、PB商品はその要望に応える形で注目を集めているのです。

PB商品の製造や販売には企業・消費者の双方にとって多くのメリットがあり、近年、PB商品市場は拡大の一途を辿っています。「安価で高品質」なのが消費者側のメリットなら、販売する企業側にはどのようなメリットがあるのでしょうか。

企業がPB商品を販売するメリット

企業がPB商品を販売するメリットとしては、以下のような点が挙げられます。

１．ブランドイメージの向上

PB商品を販売することは、企業や店舗のブランドイメージ向上につながります。
企業や店舗が自らの強みを活かした商品を開発・販売することで、顧客にブランドイメージを伝え、その価値を高めることができるのです。

２．顧客ニーズを反映しやすい

顧客が求めているものは企業や店舗ごとに異なりますが、PB商品であれば自社で取得したマーケティング情報から、顧客のニーズに合わせた商品を提供することができます。

３．競合他社との差別化が可能

PB商品は、その企業の店舗にしかない商品であることが多いため、競合他社との差別化を図れます。プライベートブランドのファンを獲得することで、リピーターを増やすこともできます。

４．利益率が高い

PB商品は、企業や店舗が企画・設計・販売するため、中間業者を挟むメーカー商品よりも原価が低いことが多く、利益率が高くなる傾向があります。

消費者から見たPB商品の魅力

PB商品は、消費者にとっても嬉しい魅力があります。
以下では、その中でも特に大きなメリットについてご紹介します。

１．コストパフォーマンスが良い

コスパの良さ。これこそが最大の魅力といえるでしょう。
PB商品は、大手メーカー商品に比べて価格が安価であるため、消費者にとって魅力的です。 また、多くのPBでは大手メーカーの商品と同等以上の品質を提供することを目指しているため、価格に対して品質が良いものが多いメリットもあります。

２．自分のニーズに合った商品を見つけやすい

企業は自社の顧客層についてリサーチし、そのニーズに合わせたPB商品を展開します。 ですから、普段からよく使うスーパーマーケットなどのPB商品は自分のニーズに近いことが多いでしょう。
価格帯や品質など、自分のこだわりに合った商品を見つけやすいことがメリットとなります。

PB商品の弱みとリスク

ここまでPB商品のメリットについてご紹介しましたが、一方で、企業側にとっては以下のような弱みやリスクも挙げられます。

１．ブランド認知が低い

PB商品の弱みは、大手メーカーの商品に比べてブランド名が知られていないことです。 オリジナル商品を販売することにより企業自体のブランドイメージは高めることができますが、商品単位で見るとやはり大手メーカーの商品に比べて、知らないブランドの商品は手に取られにくい傾向にあります。

２．販売できる場所が限られる

PB商品は、販売店舗が限られるというデメリットがあります。PB商品は、基本的に企業が抱える店舗やECサイトのみで商品を販売するため、購入の機会が限定されます。

３．在庫リスクがある

PB商品は、メーカー商品と異なり、仮に売れ残りが出てしまっても返品ができません。転売も難しく、売れ残った場合には大量の在庫を抱えなければいけないため、小売店は在庫管理をより慎重に行う必要があります。

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まとめ

近年、安価で高品質な商品が求められるようになっており、PB商品は活躍の場を広げています。今までPB商品を売っていなかった様々な業態の企業や店舗でも、自社ブランドで製造・販売を始めています。
普段はあまりPB商品を購入されない方も、この機会に試してみるのはいかがでしょうか？